放課後の過ごし方をどうする?
(第2回) 


“学童保育”ってどういうところ?
「放課後の過ごし方」第2弾として、今回は“学童保育”とはどういうものかを紹介したいと思います。子どもが小学校に入ることになると、放課後どこで過ごすかを考えなければなりません。学童保育というものがどういう場所かを知って、選択肢の一つとして考えてみてください。


学童保育にはいろいろある!?
 
 学童を「どこが」「どういう形で」設立・運営しているかによって、さまざまな形態があります。それによって保育料もまちまち(おやつ代程度〜2万円以上まで幅が広い)で、子どもが通う小学校の敷地内にある場合もあるし、近所の児童館等ほかの場所にある場合もあります。主には、以下のように分けられます。

公設公営の学童
 自治体が設立し、運営もするもの。指導員は公務員。保育料(保護者が負担する月ごとの保育料)は格安で、数千円程度(おやつ代程度)の場所が多い。

公設民営の学童
 自治体が設立し、運営を民間に委託するもの。自治体が出す委託料(運営費)の額によって、保育料が違ってくる(自治体の委託料が多ければ、保護者負担が減る)。

自主・共同保育の学童
 保護者が設立し、運営もするもの。運営は保育料でまかなうので、高額にならざるをえないところが多い(市から補助が出ているところもある)。

★このほかに、厚生労働省が行う「全児童放課後事業(いわゆる全児童対策)」や文部科学省が行う「地域子ども教室推進事業」など、放課後学校の運動場や空き教室などで遊ぶという事業を行っている学校もありますが、これらは子どもたちに「遊びの場」を与えるだけで、「生活の場」を与える学童保育とは性質が違うものと、私は理解しています。

 どこに預けるか迷ってしまう!?

 わが子が通う小学校には、敷地内に学童がありますが、全児童対策がこの10月から始まり、学校がある日(平日)の学童的存在が2つになりました。また、近所(歩いて10分くらい)には児童館があり、そこでも児童クラブという学童的存在があります。親としては、わが子に一番いい学童はどこか悩むところですが、「1 学校内にある」「2 夏休みもみてもらえる」「3 指導員が親代わりになってくれる」などの理由から、学内にある学童保育に子どもを預けています。ただし、指導料が高い(現在15,000円)! 来年度は、「まだ上がる!」(プラス3,000円の予定)…ので、困っています。

学童 児童館  全児童
学校内にある? ×
(徒歩10分)
夏休みの保育は? ×
保育料は? 15,000円程度
/月
1,000円程度(おやつ代)/月 500円(初回・保険料のみ)
指導員は? 80人の児童に対して、正規職員4人+パート職員 児童館の職員が数人 事業登録児童200人程度に対してボランティアの人が6人
何時まで? 最長19:00 17:30 17:00


 学童保育 なんでもQ&A

 学童に関するQ&Aです。ただし、うちの子どもが通う学童を基本に答えているので、学童によってはこの通りではありません! 参考までに。

Q 預かってもらえるのは何時まで?

A うちの学童の場合は「放課後〜午後6時」が基本で、その後「最長午後7時まで」延長保育があります(有料)。土曜日は「午前8時〜午後4時」、休校日は「午前8時〜午後6時」が基本です。

Q 保育を行わない日はいつ?

A うちの学童の場合は、日曜日・国民の祝日、年末年始7日間、お盆3日間くらいです。年末年始、お盆も、土・日をはさんでいます。学校の開校記念日や県民の日なども開所してくれます。

Q お迎えは必要ない?

A 「どうしなければならない」とは決まっていません。ただ、入学当初は慣れるまで親が迎えに来たほうがいいと言われました(1ヶ月くらい)。うちは隣の保育園に下の子がいるので、ついでに毎日お迎えに言ってますが、「ひとり帰り」(ひとりで家に帰る)する子は、近所の子どもがいれば、一緒に帰るようにしているようです。うちの近所も「ヘンな人が出た」と時々聞くので、できるかぎりお迎えに行くようにしています。

Q 夏休みなどはどうやって過ごすの?

A 基本的には「午前10時までに出所」ですが、いつも学校に行くとおりに「午前8時〜」出所する子どもが多いです(お迎え・退所時間はいつも通り)。夏休みは長いので、連れ出し保育といって、指導員が子どもたちをいろいろなところに連れて行ってくれます。ちなみに、うちの学童は今年は、「映画鑑賞」(「ポケモン」か「踊る大捜査線」のどちらか好きな方)と「品川水族館」(水上バスつき!)でした。あとは、毎年恒例のキャンプがあります。

      ● 夏休みの過ごし方例

午前10:00 出欠の確認(8:00〜10:00までに出所する)
     〜11:00 勉強
*学校の宿題や、好きな本読み、家のドリル、塾の宿題など何でもOK! 1年生は何もすることがなかったりするので、お絵かきもOK!
午前11:30
     〜12:00
昼食の準備〜昼食
*週に2回、学童で昼食が出る。それを指導員と子どもたちで当番を決めて、作る。食べた分、あとで集金されます(1食250円くらい)。お弁当がいい子どもはお弁当でも可。この夏、うちは毎日お弁当でした<泣>)。
午後1:00
     〜2:00
お昼寝
*夏休みは午前中にプールがある時もあるので、お昼寝タイムがある。
午後2:00
     〜3:30 
遊び
おやつ
 

Q 保護者がやらなければならないことは?

A うちの学童の場合は、ひと家庭必ず一つの役につくということになっています。たとえば、「キャンプ実行委員」「バザー実行委員」などになるとか…。ほかには、父母会があったり、それぞれの行事の手伝いをしたりします。キャンプやバザーは大きな行事なので、準備もそれなりにたいへんんです。でも、結構お父さんも参加する家庭も多いし(このへんがPTA活動とは違うな〜と思うところです。PTA関連の行事だと、ほぼ99%はママのみ参加なので)、日頃話ができない人もいるので、それなりに楽しんでやれると思います。
     
 学童について思うこと

 「保育園の充実」ということについては、国も思い腰をあげて少しずついろいろな政策をとるようになってきたけれど、学童保育については、まだまだこれからという気がします。国が「全児童対策」などで、「全児童」の放課後の過ごし方を楽しく有意義にしようとしてくれるのはいいけど、それによって学童保育(「一部の」子どもが利用するもの)の充実が疎かになってしまうことが危惧されます。どんな境遇の子どもでも、等しく放課後を充実して生活していくべきだと思います。
 うちの子どもは、入所当初は「学童に行きたくない」と泣き、精神的にも不安定になってかなり心配しましたが、学校の担任の先生や学童の指導員の先生が子どもの話をよく聞いてくれたり、親もあきらめずに話をしたりして、なんとか乗り切りました。今になってみれば、学童のせいというより、入学によって新しい環境の変化にすぐさまついていけなかったようです。夏休みを越えると、指導員の先生からは「○○ちゃんは、化けたね!」と言われるほど、学童に馴染んで、学童に自分の居場所をみつけたようです。学童は、保育園と同じように第二の家庭なんです。だから、そこに自分の居場所を見つけると、ほんとうに子ども自身も安心して過ごすことができる場所になるのです。     2003.11.04 犬飼みほ                

inserted by FC2 system