ソウル旅行記
<2006年5月5日〜8日> vol.5



 「ソウル旅行記」いよいよ、今回が最終回です! 今回の旅行の最終日は、ワーホリで来ているソウル在住のローラーファンの友だち(10歳ほど年下の女性)が遊んでくれる^^っていうので、一緒にソウル市内を回りました。1年に一度の大祭が行われていた宋廟と、韓国の大統領がいる(日本でいう首相官邸)青瓦台(チョンワデ)を見て、最後にソウルタワーに行きました。


 宋廟でのできごと
 
 世界遺産に登録されている宋廟。その1年に1回の大祭なので、きっと有名なお祭りなんだろうと思っていましたが、日本在住の知人の韓国人3名に聞いても、「そんなの知らない」(!)と言われてしまった程度の大祭です。(!?)一緒に観光してくれる友だちと会う前に、とりあえず一人で行ってみることにしました。

 宋廟駅を出ると、すでにパレードが始まる直前で、しばらく沿道にいたら、昔の衣装を身にまとった人々が大通りをパレードしてきました(ルートは景福宮〜宋廟まで)。なかなか壮観で、少し前に見た「プロミス」という映画(チャンドンゴン&真田広之&チャンツィー主演)を思い出させました。パレードしてる人々と一緒に、宋廟まで歩き、中で執り行われるという大祭を見ることに。

 宋廟の入り口付近で、もしかしたら?と思った集団が目に入りました。というのは、実はうちの上の子がガールスカウトに入っているのですが、韓国でもガールスカウトはあって(世界中に存在します)、その集団の制服がそれっぽかったのです。昨年、娘が参加したガールスカウトの夏のキャンプでは、韓国のスカウトたちも同じキャンプ地に来ていて交流があり、その話を娘から聞いていたので、ちょっと話しかけてみることにしました。確認してたら、やっぱりガールスカウトの子たちでした。一応、私が日本人であること、私の娘が日本でガールスカウトに入ってるということを前置きし、ここで何をしているのか?と聞いてみました。すると、おそらく高校生と思われるスカウトたちは、「大祭のパレードの引率をしていた」と答えました。いや〜、ガールスカウトの活動はどこも同じようなことをやってるんですね! というのは、日本でもスカウトたちは、自治体のお祭りや国体などでのプラカード持ちや参加者の引率などの任務を与えられるんですよね。うちの子が喜ぶと思って、記念に一緒に写真を撮りたいな〜と思ったんですが、リーダー(大人)が近くにいなかったので、それは諦めました。(
変な日本人のアジュンマ<おばさん>が勝手に写真を撮って行ったと思われるのもどうか?と思って…。^^;;

 大祭を見るために、行列に続いて中の方まで入って行くと、メイン会場に入るための行列がずらっとできていました。15分くらい並んでいたんですが、係りの人が「もう、すでに人がいっぱいで中には入れません!」と叫び始めました。せっかく見ようと思って並んでいたのに、入れないのか〜、残念だな〜と思っていたら
…いました! いました! 「これぞ韓国人」というアジョッシたち(おじさん)が…!

 彼らは、係員が制御するのもおかまいなしに、列を無視して、どんどん中に入って行こうとします。韓国人、とくに年配の方の中には、
列を無視して我先にと入っていこうとする人や、列に割り込んで平気な顔をしてる人をよく見かけます(電車で並んでいたり、何かを買う目的で並んでるときなど)。で、ここにもいたんですね〜。係員の若いお兄ちゃんが「もう入れませんよ!」と叫んでいるにも関わらず、それを振り切って、中に入っていってしまいます。しかも、そんな人が一人、二人じゃなくて、うようよいるわけです。(もちろん日本でもそういう人って、一部ですがいますが…。)

 それを横目に見ながら、念のため、私の近くにいた係員の若い男性に「どうしても入れないんですか?」と聞いてみました。すると、「あ、日本の方ですか?」と返され、「そうだ」と答えると、にわかにその男性はニコニコ笑顔になりました。そして
「実は私の彼女が日本の広島にいるんです」と唐突に告白されました。^^;; いや〜、想定外だったけど、せっかく話してくれたんだからと思って、その彼女についてちょこっと話をしました。でも、結局、中に入れない事実は変わらず、あえなく引き返すことになりました。(爆)





 青瓦台周辺はヤバイ??
 
  宋廟の大祭を見ることができなかった私は、友だちと合流して、青瓦台に一緒に行くことにしました。
私の手持ちのガイドブックによると、「安国駅から徒歩10分」と書いてあったので、安国駅から歩いて行くことしました。歩き初めて10分経っても全く青瓦台は姿を見せず…。

 仕方なく歩き続けると、街の通りには、おそらくSPと思われるいかつい男性がちらほら見受けられるようになりました。それで「青瓦台には近づいているはずだ!」と確信したんですが、20分歩いても、まだ着きません。しかたなく、そのSPらしい人の一人に「青瓦台はどうやっていくんですか?」と尋ねたら、ものすごく威嚇するような声で「何しに行くんだ!?」と言うのです。「え? ただ観光ですが…」とビビリながらも答えたら、「まだまっすぐ行くんだ!」とのお答え。ひえ〜、怖いよ〜!! 私たちが離れたらすぐに、トランシーバーで何やら連絡を取り始めるSP(←たぶん)。友だちと
「やばいよ〜。ちょっとでも変な行動したら、すぐに射殺されるかも…^^;;」なんて冗談を言いつつ、まだ先という青瓦台を目指しました。

 で、やっと到着した青瓦台。
確かに、瓦は青かった! でもさ〜、実際30分以上は歩きましたよ。このガイドブック、嘘ばっかジャン!!(怒) もしかしたら、外交機密上、場所も特定できないようにしてるのかな〜(爆)なんて、わけのわからんことを話しつつ、帰りは地図を見て、そこから近そうな駅まで歩いて行くことにしたら、なんと10分もかからないで、駅(景福宮駅)に到着したんですよね! なに、このガイドブック! 単なる誤植? それとも、実際に歩かないで、ただ他の情報誌を丸写ししただけ?? …ともかく、このガイドブックがアテにならないことだけはわかりました(旅行される皆さんも、ガイドブックをうのみにしないようにね!)。





 ソウルタワーへの道
 
  観光地めぐりの最後は、ソウルタワーです。高所恐怖症の私は「行かなくてもいいかな〜」と密かに思っていたところなんですが…。数年前?リニューアルされたとかで、「話の種に行ってみようか」ってことに。相当足が疲れていたので、明洞駅からタクシーで行くことにしました。

 しか〜し! タクシーを止めて乗るときに「ソウルタワーまで」と言うと、タクシーの運転手たちはみな「ダメだ」「行かない」と言う。
なぬ〜! 乗車拒否っすか?? 3台目ではとにかく乗り込んでしまえば行ってくれるだろうと思い、乗り込んでは見たものの、行き先を告げるとやはり「行かない」と言う。うう〜、マジっすか? どうしてなのか聞いたところ、「渋滞してるから」だって。ふ〜ん、そうですか、ああ、そうですか。やっぱり一般タクシーだったからなあ…。

*マメ知識…韓国には一般向けのタクシー「一般タクシー」と、外国人向けの「模範タクシー」があります。


一般タクシー
車体はシルバーグレーで、基本的に韓国人(一般人)が利用する。
日本ではほぼ有り得ない「ハプスン(相乗り)」あり!? 乗車拒否あり!?
…「相乗り」は同じ方角に行く人たち(見知らぬ人同士)が相乗りして、それぞれの目的地に着いたら途中で降りるらしい。料金はというと、途中で降りる人は運転手の言い値になるのだとか?
模範タクシー
車体は黒。基本的に外国人旅行者向けで、
「相乗り」なし。乗車拒否なし。(←名前通り!?)
でも料金が、一般タクシーの2倍以上するんですよね。まあ、日本よりは安いんですが。

 というわけで、疲れた足を引きずりながら、目指すはソウルタワー! でも、高台にあるので、えらく急勾配の坂を登るんですよ。途中でやめようかと何度も思ったんですが、なんとかロープウェー乗り場まで到着できました〜!

 ロープウェーに乗るには、長蛇の列に並びました。乗り場の建物の1階からロープウェーが出ているのではなく、何階か上の方に登る階段があり、途中に切符売り場があります。切符売り場には、お菓子が売ってる売店もあったんですが、
その売り場の階が「イカ臭い!!」。「韓国人はイカが好き」なんですが、狭い空間で食べられると、ほんと空気がイカ臭くなってるんですよね。友だちにそれを言ったら、「あ〜、そうかも。でも、私はもう気にならなくなってるし。^^;;」って…。ソウルの地下鉄も独特の臭いしますが、やっぱり慣れちゃうと何も感じなくなるんでしょうかね。

 ロープウェーで登ってタワーの下まで来たんだけど、「やっぱりタワーはやめとこ」ということにしました。それでも見下ろす景色は夕刻のせいもあって、きれいでしたよ。リニューアルされたというだけあって、おしゃれな感じのお店が並んでました。





 シメはやっぱり焼肉でしょ!
 
  すっかり疲れ果てた私たち。お腹も空いたし、ご飯を食べに行こう!ってことに。友だちに「何が食べたい?」と聞かれて迷わず「肉!」と答えました。^^;; だって、せっかく韓国に来たのに、韓国食を食べてないんだも〜ん!

 というわけで、友だちがオススメ!だという東大門にある韓国食堂に行くことにしました。今度はちゃんとタクシーに乗れて(^^)、東大門のミリオレ近くの食堂に行き、「肉と言えば、やっぱりサンギョプサル(豚肉の三枚肉)だろう」ということで、早速注文。

 いや〜、マジでおいしかったです。^^ キムチやニンニクも一緒に焼いて食べるんですが、ほんとおいしかったです〜。
韓国最後の夜に、やっとめぐり合えました!って感じ。冷麺も注文したんですが、本場では、麺は長いままで出てきて、お店の人がキッチンバサミでチョキチョキ切ってくれるんですよね。サンギョプサルもキッチンバサミで切るし…。キッチンバサミ、大活躍です!

 一日、友だちともいろいろな話をしながら回れて、いろんな体験もできて、大満足でした。^^


*これで私、いぬかいっちの「ソウル旅行記」はオシマイです。まだまだ書き足りないこともあったんですが、旅行の雰囲気は感じていただけましたでしょうか? 韓国は近いし、旅行にかかる費用もそれほど高くないので、ほんとうはもっと何回も行きたいんですが、まあ、子持ち、仕事持ちの私なので…。もし、今度行ける機会があれば、地方に行って見たいですね。そのときは、またご報告します〜!^^ (2006.10.15)



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