! 緊急特集 !
 子どもたちを危険から守るために 

 最近、頻繁に不審者が幼児・児童に危害を加えるという事件が起こり、連日ニュースなどで伝えられています。そういったニュースを見るたびに、“わが子は私たち親が守らなければならない”という切迫した気持ちになりますが、実際にはどうしたらいいんでしょうか?


 わが家周辺の出来事

 つい最近、私が住む街の周辺でも不審者が児童を殴るという事件が相次いで起こりました。幸い、ひと月後には犯人が逮捕されましたが、そのひと月の間、子どもを持つ親としてはなにかと心配でした。その間の、学校や地域においての事件に対しての動きは以下のようなものでした。

学校からプリント配布
 事件を伝えるプリントが配布されました。集団下校をすることになったり、親が学校まで子どもを迎えに行ったりすることに…。保育園には、地域の防犯ニュースとして、いつ・どこで・どういう事件が起こったかが逐一報告されていました。

地域ぐるみで防犯体制
 学校から“子どもの下校時間に外に出てください”というお願いが来ました。とにかく“誰かが見ているんだぞ”と犯人にアピールするためです。日頃から保護者の自転車の籠に「パトロール中」なる看板をつけているのも、こういう地域全体での取り組みの一つです。

習い事等は親が送り迎えする
 “とにかく子どもを一人にしない”ということを実践していました。


 “もしも”のことが起こってからでは遅すぎる

 この事件が起こって、周囲がなんとなくただ事ではない雰囲気になったことを感じたのか、子どもが一人で外に出るのを嫌がったり、学校から帰ってくるなり「うちの近所にもヘンな人が出たんだって、先生が言ってたよ」などと不安そうに言ったりすることがありました。これが、“同じ学校の児童が殴られた”だの“友だちが襲われた”だのということになれば、うちの子などは気が小さく心配性なので、もしかしたら登校拒否にでもなるかも…などと思ってしまいました。考えたくはないけれど、わが子に万が一のことが起こらないようにするには、どうしたらいいでしょうか?

周囲の目がどとくところがやはり安心
 まずは、「親の」というより「誰か」大人の目が届くところに子どもを置いておく方が安心です。私がとくに気になるのが「トイレ」。デパートや大きな公園などで、子どもを一人でトイレに行かせる親もいますが、もし利用者が誰もいなければ、トイレは不審者にとって最も都合のいい場所。とくに女の子の場合は、気をつけすぎるくらい気をつけた方がいいと私は思っています。ちょっとしたことでも性的犯罪に巻き込まれたら、後々まで子どもの心に大きな傷を残す可能性が高いと思うからです。
 あとは「エレベーター」も危険です。通路の奥にあり、狭くて、中が見えないエレベーターは、大人でも怖いものです。マンションの階段の踊り場なども意外に死角になるところです。

危険を回避するためのエレベーターの乗り方
(子どもが一人で乗る場合など)

・乗ったら非常ベルや各階のボタンを押せる位置(乗り降り口に近いところ)に立つ。
・後ろから襲われないように壁を背にして乗る。
・乗り込むとき知らない人と二人だけのときは乗らない、途中で乗り込んできたら、すぐに直近の階でエレベーターを降りる。

防犯グッズを身につける
 うちの子が通う小学校では、入学時に防犯ブザーが配布されました。最初は、「最初からこんなの持たせるの?」と違和感がありましたが、最近はやはり持たせたほうがいいと思っています。ランドセルに入れておくだけでは、イザというとき出せないので意味がありません。なので、防犯ブザーがちょうど入るくらいの袋をつくり、底辺部分に穴を開けてそこから金具をひぱって抜けるようにして、ランドセルの横に提げています。もっと簡単なホイッスルでもいいと思います。

  防犯グッズの通販ホームページ  http://www.s-coco.com/

逃げ込み場所を教えておく
 通学路には「子ども110番の家」というステッカーが貼られている商店や家があるので、子どもと一緒に通るときに、必ずそれを確認するようにしましょう。もちろんイザというときは「どの家でも駆け込むんだよ」と話はしていますが、「逃げ込んでもいい場所があるんだ」という安心感を子どもに与えておいたほうがいいと思います。このステッカーは都道府県によって異なるので確認しておきましょう。

具体的な対応方法を教える
 今ではもう、単に「知らない人についていってはダメよ」だけでは不十分かもしれません。不審者はありとあらゆることを言って子どもを誘います。とくに子どもの優しい心を利用するような言葉をかけることもあります。だから、考えられるセリフを子どもと一緒に出し合って、“どんなことを言われても”知らない人にはついていかないということを確認しましょう。

誘い文句の例

  「犬がいなくなったんだ、一緒にさがしてくれない?」
  「○○駅はどっちにあるの? 連れて行ってくれる?」
  「お母さんから頼まれたことがあるんだ。一緒に来て!」
  「お父さんが事故にあったんだ。病院に行こう!」

大声で助けを呼ぶ練習をする
 不審者に連れて行かれそうになったときに「助けて〜!」と叫ぶことはわかっていても、実際にはなかなか叫べないらしいです。恐怖心からということもありますが、子どもでも羞恥心のようなものもあるし、どれだけの大きさの声を出せばいいのかわからないということもあるようです。ですから、大声で叫ぶ練習をしておいたほうがいいでしょう。うちの子は学校で練習してきたと言うので、家でもやってみました。馬鹿にしないで、一度練習しておきましょう。

最寄の警察署の電話番号を控えておく
 万が一のときに備えて、警察署の電話番号を控えておくか、携帯に登録しておくようにしましょう。

一人で留守番するときの注意
 子どもが一人(あるいはきょうだいで)留守番するときには、基本的にかかってきた電話には出ない方がいいでしょう。不審者は電話で子どもだけかどうかなど確認する場合があるようなので。もし、連絡が必要なら親の携帯を子どもに渡して、それにかけるようにするか、あるいは留守電にしておいて、そこに必要な用件を入れるかした方がいいでしょう。
 また、ドアホンが鳴っても絶対に出ないようにしたほうがいいでしょう。友だちが遊びに来た場合でも、親がいないときには断る方が無難だと思います。


 一歩先をゆく防犯意識

 子どもに携帯を持たせて行き先を管理する親も少なくないと思いますが、子どもが携帯に出なければ意味がありません。最近では一歩進んで子どもがどこにいようと、携帯に出なくても、親の方ではわかる方法もあります。

最近の防犯事情

  NTTドコモの「いまどこサービス」
      http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/service/phs/ichi.html

  SECOMの「ココセコム」
      http://www.855756.com/top.html


 これらは、子どもの居場所を捜すために利用するサービスで、これなら万が一連れ去られたりした場合でも、居場所が一目瞭然のようです。ただし、場所によっては使えないようなこともあるようで、「ALL About JAPAN」というサイトでは、この2つの利便度、価格等を比較・検討しています。

   ALL About JAPAN「通信で子どもを犯罪から守る方法2」
   http://allabout.co.jp/computer/telecomfees/closeup/CU20031230A/


子どもと一緒に読む本
 子どもと一緒に防犯意識を高めるためには、次のような本がありますので、参考にしてみてください。

 「親子で覚える徹底安全ガイド」佐伯幸子 主婦の友社 1500円
 「子どもを犯罪・事故から守る安心マニュアル」
子どもの危険回避研究所 学習研究社 1200円
 「だれかた・す・け・て かおるちゃんのだいぼうけん」
安藤由紀 世界文化社 1143円
 「親子で考える危険回避術 どうするの? こんな時」
カワイ出版<品切れ> *図書館等で見てください

*最近、学区域内での不審者目撃が多発しているため、非常に嫌な気持ちで毎日を過ごしています。安心して子どもを育てるためには、防犯意識を高めていくことも重要だと思いました。                                    
 (2004.3.5 犬飼みほ)

inserted by FC2 system