この頃は、赤ちゃんが新しい家族になってまだ日が浅いので、
まだまだ生活のリズムも整わない頃…。
新米ママ・パパとして、わからないことだらけの中で、孤軍奮闘していませんか? 
小さいことにはとらわれず、目の前にいる赤ちゃんの様子をよく観察して、
今は親子関係を作っていくための時間と考えて、
できるだけのんびり過ごすことができるといいなあと思います。
<おっぱい・ミルク>

 おっぱいをさっきあげたばかりなのに、すぐに泣き出すのは母乳不足なのかな?

A.母乳不足って決めつけなくてもいいのでは? 最初の1〜2カ月は、たいていこういう感じですよ。うちの子(上の子)の場合は、哺乳瓶の乳首ぎらいということもあって、ミルクがいっさいダメ(混合にさえできない)。母乳はあんまり出ていなかったのに、こういう状態だったから、とにかく泣いてましたね〜。でも、体重がまったく増えていないというわけでもなく、それなりにはおっぱいを飲んでるようなら、母乳不足を深刻に悩むことはないと思います。そのかわり1日に10回でもおっぱいをあげ続けていれば、2カ月頃には母乳も出るようになるし、赤ちゃんの哺乳量も増えていくと思います(実際うちはそうでした。平均1時間半から2時間おきにあげてましたよ)。泣かれるのはママもつらいけど、もう少しがんばってみて。2カ月たっても状態が変わらないのなら、ミルクを主体にしていくしかないと思うけど。泣く子は育つ。お腹が減ってるから泣くってわけでもないので(赤ちゃんは泣くのが仕事だから)、神経質にならず、ママも体をやすめ、バランスのとれた食事をして、いいおっぱいを出せるようにしましょう! (犬飼)


 おっぱいを飲んだ後、ゲップがなかなかでません。毎回30分もトントンしているのに…。

A.ゲップというのは、空気を一緒に飲み込んでいるから出るんですよね。なのでゲップが出ないというのは、たぶん赤ちゃんがあまり空気を飲み込まないで、上手におっぱいを飲んでいるのではないでしょうか? ミルクと違って母乳の場合は、赤ちゃんの口とママのおっぱいが密着するので、空気が入りにくいようです。一方ミルクは、ミルクを作るときにシャカシャカ混ぜすぎて泡が立ったり、乳首と赤ちゃんの口の間に隙間ができやすかったり、飲ませる角度によって空気が入ってしまったりすることもあります(ミルクが残り少なくなったときには、哺乳瓶を立てるようにしましょう)。うちの子どもの場合、上の子は母乳、下の子はミルクがメインだったのですが、やはり下の子の方が、トントンするとすぐに大きな音を立ててゲップをしていましたよ。
 “トントン”の仕方にもコツがあって、赤ちゃんを抱っこするとき、ふつうに抱っこするよりちょっと高めに抱っこします。つまり、赤ちゃんの頭を肩に乗せるのではなく、赤ちゃんの胃のあたりを肩に乗るような感じにするのです。もちろん胃を強く圧迫すれば、ゲップじゃなくて中身が出てしまうので(笑)気をつける必要はありますが、気持ち高めに抱っこするような感じでいいと思います。3〜5分抱っこしててトントンしても出ない場合は、頭の方が少し高くなるようにして、顔を横に向けて(吐いたとき異物が喉に詰まらないように)寝かせてもいいと思います。赤ちゃんは結構戻してしまうことも多いので、あまり神経質になることもないけれど、結構吐いてしまう回数が多いのであれば、やはりしばらく抱っこしてあげた方がいいかも。(犬飼)


Q 現在混合栄養ですが、一回の授乳に1時間もかかります。ミルクだけにしてもいいでしょうか?

A たしかに混合栄養は時間がかかるし、ママも体力を消耗しますよね。でも、慣れてくれば授乳時間は短縮できると思いますよ。最初にちょっと熱めにミルクを作っておきましょう。で、母乳を片方5分ずつ(計10分)あげて、それから作っておいたミルクを引き続き10分くらいあげれば、30分くらいでできると思います。私も上の子の時3カ月くらいまで混合だったのですが、授乳がやっと終わったと思っても、赤ちゃんが寝てくれずにグズグズ言うので、そのまま抱っこしていることも多かった気がします。(当時はヘロヘロでしたね…笑)
 混合栄養には、母乳とミルクの両方のメリットがあります。
1.赤ちゃんにママの免疫を与えられる(母乳のメリット)
2.用事があるときに赤ちゃんを誰かに預けることができる(ミルクのメリット)
3.グズった時の必殺技としておっぱいを出せる(母乳のメリット)
4.母乳不足など悩まずに栄養をカバーできる(ミルクのメリット)
5.おっぱいだけに執着しないので断乳も比較的ラク(ミルクのメリット)
 これだけメリットがたくさんある、まさに「おいしいとこ取り」の授乳方法なんですよ、混合は。だからママが大変な分、赤ちゃんにも自分にもいいことが多いんだ!と前向き考えられないでしょうか? 
 ただ、混合栄養の人の場合、徐々に母乳が出なくなっていく人が多いようです(4カ月くらいで出なくなる人が多い)。私の場合は、細々と(笑)母乳を続けていたらどんどん出るようになって、逆に母乳だけになったんです。もし、母乳がまだ出てるんだったら、もったいないからもう少しがんばってみませんか? (犬飼) 


Q 周囲の人に「え〜っ、ミルクなの?」と言われるたびに、母乳が出ないことにコンプレックスをもってしまいます。

A これは、帝王切開の人が「え〜っ、帝王切開なの〜?」と言われたり、子どものいない人が「え〜、まだ子どもいないの〜?」と言われたりして傷つくのと同じですよね。言う方は軽い気持ちで言ってるだけで、相手がその言葉によってどれくらい傷つくのか全然考えてないんですよ。こういうことを平気で言う人のなかには、「母乳が当然」とか「母乳が(ミルクより)偉い」などと思っている人がいますけど…。何の努力もなく母乳が出る人はいいけれど、いくらがんばっても出ない人もいるんですよね。だから、とにかく中傷は気にしないようにしましょう。
 きっと母乳が出ないことにコンプレックスを持っている人ほど、がんばって母乳を出す努力をした人なんじゃないでしょうか? はじめから「私はミルクでいい」と割り切っている人なら、同じように言われてもそれほど傷つかないかもしれないので。もし時間的、金銭的に余裕があるなら、母乳マッサージなどに行ってみてもいいと思います。でも、いいんじゃないですか?ミルクで。ミルクで育てていて赤ちゃんには何の問題もないですよね? ミルクで育てることのメリットもたくさんあるのだから、愛があれば、赤ちゃんはそれで十分だと思います。(犬飼)


<ねんね>

 夜中の授乳がつらいから、添い寝しながらおっぱいをあげようかな?

A.添い寝しながらのおっぱいは、もう少し月齢が上がってからの方がいいと思います。ママのおっぱいでの窒息死もないわけではないので。赤ちゃんが寝返りできるか、自分の体を動かすことができるようになれば、そういう事故も少なくなるんだろうけど。もし、添い寝しながらあげたいのなら(たしかに眠いもんね〜!)、耳につけるタイマー(20分後くらいに鳴るようにセットしてママがそのまま寝込まないようにするもの。目覚まし時計だと赤ちゃんも起きてしまうから)などが市販させているので、そういうものを利用してみては? でも、疲れてると、少々の音では起きられないかも(笑)。 (犬飼)


Q 赤ちゃんって1日中寝てるものだと思ってましたが、うちの子は全然寝ないので、私も疲れてしまいます。どうしたら寝てくれるのでしょうか?

A.赤ちゃんによって、とってもよく寝る子とそうでない子がいるみたいですね。しかも寝ないだけならいいんですが、起きている間に結構ぐずることも多いから、そうなると心身ともにママは疲れてしまうと思います。私の経験では、上の子が9時間にわたってぐずって寝なかった時があって、その時はさすがにどうしていいかわからなかったなあ。具合が悪いのか?…って心配な反面、自分も疲れきってたから、もうどうでもいいような、そんな投げやりな気持ちになったことが何度かあります。
どうしたら寝るのか?…よく育児書には「外遊びを十分にさせる」とか書いてありますが、この月齢だとそれも無理ですし、実際月齢が上がって外遊びさせたからといって、寝ない子は寝ないんですよ〜。とりあえず、赤ちゃんが寝やすい環境がどういうものかをよく観察してみてはどうですか? 「寝ない」ことについては、気にしすぎるとどうしてもイライラしてくると思うので、「うちの子は寝ない子だ」と諦めるしかないと思うんです。例えば、ママが抱っこしていたら寝てくれるのなら、布団に寝かせるのは諦めて、どうやったら楽に抱っこしつづけることができるかを工夫するとか…。私の場合は、ベビーカーで散歩に連れ出して歩いていると寝ることも多かったから、散歩中に赤ちゃんが寝たら、家に帰ってもそのままベビーカーに乗せて玄関ドアのところ(もちろん内側)で寝かせてました(ただし、ちょこちょこ様子を見には行きましたが)。だって、布団に寝かせようと移動すると、すぐまた目を覚ますから…。もう少し月齢が上がれば生活のリズムができてくると思うので、ママも少しは楽になっていくと思いますよ。(犬飼)



<沐浴>

 沐浴の時、赤ちゃんが激しく泣くことがあるので、動揺して湯船に落としそうで怖いのですが…。

A.赤ちゃんが沐浴の時に泣くのは、裸にされて不安だったり、お湯が熱かったり、お腹が空いていて機嫌が悪かったり…などの原因が考えられると思います。沐浴は、赤ちゃんの機嫌がいい時間帯を狙って入れるのが鉄則。おっぱいやミルクのあとは30分は空けてから。まず、裸にしたら赤ちゃんにはすぐタオルを掛けます。湯船の中でもタオルを掛けたままです。体を洗うときは、少しずつタオルをずらして(お腹を洗うときはそこだけまくって)洗いましょう。お湯は、夏は38〜39度で冬はやや熱くします。慣れないうちは温度計で測った方がいいでしょう。大人が手で適当だと感じる温度だと、赤ちゃんには熱すぎることが多いからです。沐浴する部屋の温度にも気をつけて、部屋とお湯の温度差がありすぎないようにします。
 先日、テレビで見たのですが、あたたかい部屋で洋服を脱がせ、そこに寝かせたまませっけんで洗ってましたよ。ちょっとビックリなのですが、下にビニールを敷いたりすれば別に平気だし、両手を使えるし、すべって赤ちゃんを落っことすことがないので、いいアイデアだなと思いました。それから、赤ちゃんは湯船の中に長くつける必要はないので、ササッと済ませるようにした方が、泣くことも少なくできるのではないでしょうか?(犬飼)



<うんち>

 うんちの回数が多く、ゆるいような気もします。時々緑っぽいうんちが出ることも・・・。正常な色や回数というのはあるのでしょうか。

A.生後1、2カ月では1日に何度もする赤ちゃんもいれば、2、3日に1回という子もいます。回数には特にこだわらなくて平気ですよ。ただ、何日も出ていなくて苦しそう(ミルクを飲まないとか・・)なら綿棒やこよりでお尻の穴をこちょこちょっと刺激してあげましょう。うんちの質に関しては、大人のような固いうんちはまだ出ません。ミルクしか飲んでいませんから多少ゆるいくらいは普通なのです。あと、母乳のほうがゆるめだとか緑っぽいなんていうママもいます。白っぽいうんちや匂いが強い時は要注意。ウィルスに感染しているかもしれませんよ。いつもと違うと思ったらお医者さんに相談してみてください。(渡辺)


<スキンケア>

Q 生後2週間が過ぎた頃から、顔に細かい湿疹ができて、乾燥するようになりました。今まで特にスキンケアをしていなかったのですが、するべきでしょうか。

A.私自身、赤ちゃんにスキンケアが必要だなどと思ってもいませんでした。だって、赤ちゃんの肌はすべすべしているものだという気がしますよね。ところが我が家でも2ヵ月過ぎたあたりからほっぺがカサカサ・パリパリになってきて、冬場だったせいかひび割れもできてしまいました。皮膚科で相談したところ、「清潔と保湿をこころがけて」とのこと。それまでは濡らしたガーゼでさっと拭く程度だったけれど、ベビー用の石鹸をよく泡立てて洗ったあと、白色ワセリンを薄くのばして保湿しました。およそ2週間くらいできれいになりましたよ。白色ワセリンは薬局で売っています。ただし、かゆみを伴うときには、アトピーなどの場合もありますので、皮膚科を受診して適切なアドバイスをもらってください。(渡辺)


 生後間もない頃の耳掃除のコツがあったら教えてほしいのですが。

A.
生後すぐの頃って、「傷つけちゃいけない」とみょーに力が入ってしまったりして、難しく思えちゃいますよね。  耳掃除の場合、沐浴のあとに水気をとるような感じで入り口のとこだけクリクリっと綿棒でやってあげるだけでもいいですし、週に1、2回程度のお手入れでも充分です。その時使う綿棒は赤ちゃん用のものではないほうがいいと思います。なぜかというと、赤ちゃん用はヘッドが細くて小さく、かえって耳の奥まで入ってしまうから加減が難しいのです。わたしがずっと愛用しているのはスパイラル綿棒。みぞに汚れがひっかかってとれやすいからおすすめです。他にも先端がだるま型のやつなども奥まで入る心配がなくて◎。(渡辺)


<からだ>

 まもなく2ヶ月になりますが寄り目になってしまいます。異常があるのでしょうか。


A.みんな最初は多少斜視っぽく見えるものです。だって赤ちゃんは最初から大人と同じようには見えるわけじゃない(生後1カ月頃には動くものや光の方に顔を向けて反応するようになるけど、まだかたちをはっきりとらえることはできなくて、なんとなくボヤ〜ンと見えてるだけだそうだ)し、目の位置だって5〜6カ月頃までは定まらケースも多いらしい。  あまり心配なら検診時に医師に訊ねてみるか、6カ月過ぎてもあれ?まだ目が寄っているなとか、左右あちこち向いて定まってないぞと思ったら眼科や小児科で診断を受けてみてください。(渡辺)

NEW!
<ペット>

 小型犬を飼っていますが、出産後は実家に預けた方がいいでしょうか。ペットからうつる病気も心配です。

A.我が家でも子どもが産まれる前から中型犬と長毛種の猫を飼っています。ペットからの感染症についてはトクに気をつけたことはないけど、犬は完全外飼い、猫は完全室内飼いにしています。そうすることで、犬がノミやダニを家の中に持ち込むこともないし、猫が外でウィルスや寄生虫に感染してくることもないから。今は子どもには手洗いだけはこまめにするようにと言っていることぐらいでしょうか。とは言っても、犬を庭で遊ばせていた時のこと。振り向くとそこには犬が遊んだあとのボールをくわえた我が娘の姿が・・・。小さな子どもがふたりいるようなもの、やっぱり目は離せない。子どもがまだ2、3ヵ月で寝転んでいる間よりも5、6ヵ月になって動き出してからがなにかと問題だったりしますよね。  犬がいるといい遊び友達になるのでは?と思うヒトもいると思うけど、まだ子どもが小さいうちはどちらにも手がかかるし、犬や猫はトクに愛情をかけてあげないと、子どもに対して嫉妬心を抱いたりもします。当然ママの負担が大きくなることにもなりますから。これからペットを飼う予定のあるヒトはそこのところ、よく考えて欲しいです。
 さて、動物からヒトにうつる病気についてですが、これは確かにあります。あるけど、飼い主が気をつけて飼ってさえいれば問題のないことだと思いますよ。何といっても清潔が一番! こまめにシャンプー、ブラッシングをしてノミなどいないか、便の状態はどうかなどの、チェックはかかさないようにして、定期的に病院で便の検査もしてもらうといいかも。まあ、これは子どもがいなくてもペットを飼う以上必要なことですけどね。(渡辺)



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